介護、なぜ大変なの? - 介護保険サービス活用マニュアル

介護、なぜ大変なの?

「24時間、母のことばかり考えていました。
こんなに良いサービスがあったんですね・・・
これで夜中もゆっくり寝られます」



介護保険で使えるサービスのひとつ、
ショートステイ(施設への短期間宿泊)をはじめて利用されたご家族が、
帰り際の玄関でポツリといわれた一言です。

当時、老人ホームの生活相談員として皆様の相談援助を
していたときのことですが、
私はこの一言が今でも忘れることができません。


重度認知症のため、常時の徘徊や不安行動があり、片時も目を離せず
夜中も手をつないで寝ていたという介護者のAさん。


介護者のAさんは精神的に追い詰められ、お母様に八つ当たりをしてしまったこともあるそうです。
しかし介護サービスを使うようになってから、
心にゆとりが出来て、自分本来の心でいられると話されていました。


余裕のない介護とは、優しい人の心をも曇らせるほど
大変なことだと痛感した場面でした。
キレイごとでは介護生活は続けられません。


では、何が足りなくて介護疲れをしてしまったの?
どんな情報が不足していて、夜も眠れなかったのか?



そのときに、フト思ったのです。


「そうか!知らないから苦労をしてこられたのか。
知ることがない環境を皆様に知ってもらえばいいことだけなのか」

と気付いたのです。


介護の専門家から見れば当たり前の情報でも
介護のことを知らない方は、知らなく使えないのが当たり前。


長年、高齢者福祉に携わり、さまざまなご家族から介護に関する相談を受け、
介護をサポートする悩みにアドバイスをさせていただきました。


その経験を生かして、
役所では教えてくれない、一般の出版物では書くことのできない
飾らず率直な現場での流れをお伝えすることが出来れば
介護の不安を、安心感にかえることが出来るのはないか。


うわべだけの理想論なんて、介護には何の役にも立ちません。
『今、この状況でこうすべき』というすぐに使える情報の方が
何百倍も何千倍も役に立ち、有益であることは現場で身に染みました。
知っているのと、知らないのでは本当に差があるのです。


・介護に不安がある方
・簡単にすぐに役立つ情報が欲しい
・周りに介護保険について相談できる人がいない
・気持ちに余裕をもって介護と接したい

という方のために、私が福祉の現場で得た知識を凝縮したマニュアルを
図解説明を入れながら、どなたにでも分かりやすいように作成しました。


本書を読んでいただき、その瞬間から
生活が「一変する」など、大げさなことは言えません。
ただ、武器となる情報であり、
必ずあなたのお役に立てることと確信しております。


知らないと使えないあまたの介護サービス。
使える可能性があるのなら、存分に活用して満足できる生活を送っていただきたい。


『自分にあった介護サービスを選べる』ことをお手伝いするために、
本書をお役立ていただきたいです。


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